みなさんは錆を見つけたときはどのように対処しますか?
「錆び除去剤で落とす」「研磨機で削る」「転換剤で黒錆びに変え進行を止める」など様々な方法があると思います。
今回紹介するのは、錆の上から直接塗ることで錆を防ぐ最強塗料!POR-15(防錆塗料)です。
強固な塗膜を形成し、錆の進行を確実に抑えることができます!
POR-15 (ピーオーアール)
POR-15は世界52ヵ国で販売されている防錆塗料の有名ブランドです。
様々な製品が出ていますが、今回は金属表面(自動車のボディーなど)に使う製品を紹介します。
【POR-15】防錆塗料とは?
POR-15は、古くなって錆びた金属の表面に直接塗装できるように開発された塗料です。乾燥すると非常に強固な塗膜を形成します。
欠けたりひび割れたりすることはなく、金属に完全に密着するのでめくれることもありません!「剥がすことが実質的に不可能」と言われています。
通常の塗装は湿気などの水分で劣化しますが、POR-15は乾燥後の表面が無気孔性の為、湿気を完全に遮断し強固な塗膜が持続するので、錆の再発はありません!
ここまでの話だと最強に聞こえますよね?その通りだと思います。
ただ強固な塗膜であるため、上に書いてある通り一度コーティングすると剥がせない、もとには戻せないのでそこを理解して施工を行いましょう。
【POR-15】正しい使い方
非常に効果の高いPOR-15ですが、もちろん正しい施工を施してこそです。使用法と注意点を守って使えば失敗はありません。
こちらの動画は英語ですが、下記の手順と合わせてみると分かりやすいですよ!
1.塗装面の洗浄
まず、ワイヤーブラシ等で錆を落とす。剥がれそうな錆は剥がし取る。
洗剤で油分を落とす。
油分が残っているとPORが乗らずに失敗します。
※POR-15洗浄剤クリーナーディグリーザー(旧:マリンクリーン)があるが普通の中性洗剤でも可。
2.下地作り
PORとの密着性を高めるにはツルツルした面よりも、耐水ペーパー当てたような荒れた表面や、サンドブラストで処理したものが適しています。
※POR-15下地処理剤メタルプレップ(旧:メタルレディー)がありますが、使わなくても大丈夫です。心配なら使った方がいいですね。
3.塗装(二度塗り)
缶を開封すると分離しているので、棒など(割り箸でOK)でよく混ぜる。乾くといけないので使う分だけ別の容器に移す。
刷毛で一度目は薄く塗る。完全に乾燥する前に二度目を塗る。
※乾燥後は表面がツルツルでPORが乗らなくなる。もし完全乾燥してしまったら600番程度の耐水ペーパーで表面を荒らすよう(つやが鈍くなるまで)に磨いてください。
4.完成!
環境条件によるが3~6時間で完全に乾燥する。
PORは紫外線により退色するので、紫外線に長期間さらされる部分には他の塗料での塗装を推奨。(塗装が必要なら5.へ)
5.POR-15の上から通常塗装
プライマーも二度塗りが必要で、薄く塗り乾燥させたあと本塗りをします
乾燥後、通常の手順で塗装をしてください。
◆使用者の感想
- 車の下回りに。錆の上から塗りましたが、強力な塗膜で錆ごと固めてくれ、その後の錆の進行を防いでくれます。手に付くと大変なので手袋必須です!
- サイドステップのひどい錆にダメもとで使いましたが、錆でぐらついていた箇所は補強されたかのように硬く固まっており、PORの強さを実感しました。防錆効果も高いですが、硬度の高い塗膜にも大満足です!
- 昔から旧車のレストアにPORは必需品です。これを塗るのと塗らないのとでは、数年後に大きな差が出ます。塗らなかった箇所は錆で腐食します。惜しまずに使うことをおすすめします。
- PORは錆対策の最終兵器!通常の錆止め剤や転換剤では、しばらくするとサビがポツポツ浮き出てくるが、PORは数年後でも全くサビが出ない!下処理も簡単なので、錆対策に重宝しています。
商品ページ
POR-15(ピーオーアール15) クリーナーディグリーザー(タンク洗浄剤) 946ml
【POR-15】パッチパテ
ひどい錆の場合、穴が開いたり亀裂が入ったりとそのままではPORで塗装できませんよね?
そんなときは、POR-15パッチパテを使いましょう!これは粘度が高いパテなので、穴や亀裂の補修に大変便利です。
【POR-15】保管方法
蓋をするときは必ずラップを挟みましょう。ラップをしないと蓋と容器が固まってしまい二度と開けることはできません。本当に。
開封後の寿命はだいたい6ヶ月です。
固くなった時は薄め液POR-15ソルベントで伸ばして使いましょう。
他にもソルベントは刷毛など塗装用具の洗浄にも使えます。
注意点
- 換気のいい場所で作業すること。
- POR-15は可燃性の為、火気厳禁。
- POR-15を除去する場合は乾燥前にソルベントで落としましょう。
まとめ
上記の注意点に気を付けて、安全に使い錆とおさらばしましょう!
★その他の錆処理の方法の記事もあります!

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