車のエアコンが効かない!?自分でやるガスチャージの方法とおすすめのチャージホース

夏が近づき、車内の温度が上がってくると、いよいよカーエアコンの出番です。
しかし、いまひとつエアコンの効きが悪く、いつまでたっても冷えないという経験はありませんか?

修理・点検に出すとかなり高くつくエアコン周辺の不具合ですが、ガスが減っていただけということも多く、その場合はガスを補充すると改善します!
修理に出すとあれこれと上乗せされて数万円支払うこともありますが、ガスの補充・充填は自分でも簡単にでき、必要な道具も2千円しないものもあるなど意外と安いです。

そこで今回は、カーエアコンのガス補充の手順DIYにおすすめの簡易補充キットを紹介します。

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エアコンガスの種類

カーエアコンのガス(冷媒)には、R-12HFC-134aの二種類あります。

R-12は旧ガスと言われ、平成5年頃まで使われていました。今の車はHFC-134aが使われていますので、間違えないように気を付けましょう。

また、昔のR-12のエアコンを使っていた人のなかには、エアコンガスの補充は「目一杯入れる!」「勘で入れる!」という人もいますが、134aの充填量はシビアなので、必ずゲージ付きのホースで確認しながら入れるようにしましょう。

今回はHFC-134aについてのみの説明となっています。

エアコンガスの補充

通常、エアコンガスは密閉された中を循環しているので簡単に抜けることはありません。しかしカーエアコンのガスは、車の振動によってほんの少しずつですが抜けてしまうことがあります。

それなりに年数が経過した車両であれば、エアコンが効かなくなった原因としてガス不足の疑いがあります。

単純にガスが減っただけであれば、ガスを補充すれば症状は改善されるので、まずはガスの補充を試してみるといいでしょう。

もちろんそれ以外にも、ホース・パイプ・パッキン類の劣化機器の故障が原因で冷えなくなっている場合もあります。しかしエアコン周辺の修理・交換はほとんどが高額であるため、

「あと数年で乗り換えるから….」

「この夏だけ乗り越えられれば….」

という方は、とりあえずガスの充填を試してみようと考える人が多いでしょう。

エアコンの効きが悪いときの応急的な対処法としても、エアコンガスの補充は手軽に試せる有効な手段です。

ガス補充が必要?目安となるチェック方法

エアコンガスの補充が必要かどうかを知る方法を2つ紹介します。

正確な判断を求めるときはゲージ付きの専用道具が必要ですので、この方法はあくまでも目安としてください。

1,サイトグラスを見る

出典:http://www.4x4factory.jp

エンジンルームを見るとエアコン配管部にガラスの小窓があります。これをサイトグラスといい、配管内の流れ・流量を目視することができます。

その確認方法は、

  1. アイドリング状態でエアコンの風量を最大にする。
  2. サイトグラスを確認する。
過多:流体が透明で気泡が全く無い。
適正:流体が透明で、たまに気泡が見える。
不足:気泡量が多く白く泡立っている。

だけなので、とても簡単に確認できます。

しかしあくまでも目安なため、最近ではサイトグラスが無い車もあります。

2,低圧ホースを触る

エアコンのホースには、低圧側(L)高圧側(H)があります。

アイドリング状態で低圧ホースに触れて、冷たければエアコンは効いていると言えます。

この時、高圧側は熱くなっているので触れないように気を付けましょう!

エアコンガス補充に必要な道具

冷えが悪いときにはエアコンガスの補充が有効な手段と言いましたが、ガスを入れすぎても正常に機能しません。

ガスの充填量はそれぞれの車種ごとに定められており、多すぎても少なすぎてもダメで適正量を入れなければなりません。

そこで必要になる道具が「マニホールドゲージ」「ゲージ付きチャージホース」です。

マニホールドゲージは高圧と低圧のゲージが付いたプロが使う本格的なツールです。全てのガスが抜けきってしまい真空引きが必要ならマニホールドゲージが必要になりますが、今回はDIYでのガス補充についての話なので、マニホールドゲージについては割愛します。

ゲージ付きチャージホース

ガス補充の際、適切な補充量を知るためには内部圧力を計測する必要があるので、圧力計(ゲージ、メーター)は必須です。

詳しい使い方は後ほど説明しますが、ゲージを見ながら適切な圧力にガスを補充することで、過充填充填不足を防ぐことができます。

自分でエアコンガスの補充をするのなら、チャージホースはゲージ付きのものを選びましょう!

ゲージ付きチャージホースは、2000円程度と手頃な値段で買えることができ、エアコンガスと合わせても3000円程で済みます。作業自体も難しくないので、安く済ませるのなら自分でやってみる価値はあります。
(業者に頼むとガス代+作業工賃で¥4,000~というところが多いです。)

また日常の点検にも使え、エアコンの効きが悪くなったらガス圧を測り、補充が必要かの判断をするのに役立ちます。2回目3回目と補充する際もチャージホースは繰り返し使えるので、持っておいて損はないでしょう。

おすすめのチャージホース

それでは、DIY用におすすめのチャージホース2点と、エアコンガス補充の作業手順を紹介します。

エアコンガス簡易チャージホースメーター付き

【製品情報】

  • HFC-134a専用チャージホース。
  • サービス缶バルブ、低圧側クイックカプラー付き。
  • メーター付きなので圧力を確認しながらの補充作業が可能。

各ネット通販店で取り扱いがある非常にコストパフォーマンスの高い製品。販売店によってメーターの形状やホースの長さなどに多少の違いがありますが、評価の高いものが多く、多くのDIYユーザーに選ばれています。

サービス缶バルブクイックカプラーもセットになっているので、あとはガス(冷媒)を用意するだけです。ガスと合わせても3,000円以内で収まる、非常にお買い得な商品です!

♦使用者の感想 

  • 安いが問題なく使える。かなり安価な製品だったので、接続部やメーターの造りが不安でしたが、実際はきちんとした造りで簡易的に使うなら十分の品質。
  • はじめて自分でエアコンガスをいれましたが、チャージホースの使い方も簡単で、かなり安く済みました。これからは自分でできるので安心です!
  • 個人がDIYで使う分には必要十分。値段のわりにはしっかりしており、ガスの漏れもなくメーターもしっかり作動してくれる。お買い得感が高く、値段以上の価値を感じます。

【ストレート】エアコンガスチャージホース メーター付き

【製品情報】

  • 適応ガス:HFC-134a
  • 全長:750mm
  • 重量:430g
  • サービス缶取付部ネジサイズ:M14-1.25
  • 車に接続するカプラー(低圧側)とガスを取り付けるサービス缶バルブ付き。
  • ハイブリッド車の一部に使用されるPOEオイルには対応していません。

工具販売店ストレートのガスチャージホースは、全長750㎜とホースが長めになっているので取り回しがしやすい使い勝手の良い製品です。

車両接続側のホースが50cmもあるので手元でメーターが確認しやすく、大型のメーターは数値が読み取りやすいです。

また、ストレートでは細かな部品供給をしてくれるので、各部が摩耗・劣化した際のアフターサービスも安心です。全国に実店舗があるので、持ち込めるという点でも特に初心者の方には安心ですね!

♦使用者の感想

  • メーターがシンプルで見やすい。ホースも長めに作られているので、充填時もメーターの確認がしやすくていいですね!
  • ストレートの製品なので安心して買えました。ネットで安いものを買うと取説が分かりにくいものが多いですが、こちらは作業手順がとても分かりやすく書かれているので、これだけでも価値があります!
  • 安すぎるのも怖いと思い、実店舗のあるこちらの製品を選びました。各部の造りはしっかりしていて問題なく充填できました。安く済んだので買ってよかったです!

■ガス補充の手順

簡易式ガスチャージホースを使っての、基本的なガス補充方法を紹介します。

①作業前確認

まず作業前に、サービス缶バルブ・クイックカプラーが、しっかりとホースに接続されていることを確認しておきましょう。また、それぞれにパッキンが装着されていることも確認しておきましょう。
※何かの拍子にパッキンが抜けることがまれにあります。パッキンが無いとガスが外に漏れてしまいます。

②各部接続

サービス缶バルブのノブを回して針が出ていない状態にし、ガス缶(HFC-134a)をねじ込んで装着する。

低圧用クイックカプラーを、車両エンジンルーム内の低圧側(L)サービスニップルに装着する。「カチッ」とワンタッチで付きます。

出典:www.straight.co.jp

各部の接続が完了すれば、一度ゲージを確認する。内圧が無い場合は真空ポンプによる真空引きが必要になるため、簡易チャージホースでの作業は出来ません。

◎真空引きとは?

エアコンシステム内に水分があると、内部で氷結してしまい正常に作動しなくなります。このため内部の水分を取り除くために、真空ポンプで真空引きという作業を行います。
水の沸点は100度ですが、気圧が下がると沸点も下がります。真空に近い状態では常温で蒸発するため、水分を取り除くことができます。

③エアーパージ

チャージホース内の空気を抜くエアーパージを行う。
サービス缶バルブとガス缶の接続部を一瞬緩め、車両側に入っているガスを排出させてチャージホース内の空気を押し出す。

④ガス缶の開缶

サービス缶バルブのノブを最後まで回し切り、ガス缶に針を差し込む。(バルブが閉じた状態。)
針が刺さって開缶すればノブを反対に回して針を戻す。(バルブが開いた状態。)

⑤エンジン始動(ガス充填)

ここまで来るといよいよガスの充填です。

エンジンを始動しアイドリング状態にする。窓を全開にしてエアコンを一番低い温度で風量を最大にする。(最大出力)

エアコンが作動したことで、ガス缶から車両側へガスが流れていきます。
充填を初めてすぐはガス缶内の圧力が高いのでゲージの値も高めになりますが、充填が進むにつれて値が下がり、やがて安定します。

⑥圧力の確認

ゲージの値が安定すればサービス缶バルブを回してバルブを閉じ、ゲージで圧力を確認する。
※圧力の確認はバルブが完全に閉じた状態で行います。

下記の表を参考に、適正範囲内に収まっていれば正常。作業終了です。

10℃ 15℃ 20℃ 25℃ 30℃ 35℃ 40℃
低圧 適正(許容範囲)

0.06

(0.045

~0.08)

0.10

(0.06

~0.13)

0.14

(0.09

~0.18)

0.17

(0.11

~0.22)

0.21

(0.15

~0.25)

0.24

(0.17

~0.28)

0.30

(0.21

~0.34)

単位:MPa(メガパスカル)

  • 1MPa ≒ 10.2kg/cm²
  • 1kg/cm² ≒ 0.98MPa

※エアコンシステムのコンデンサー周囲温度によって圧力の適正値が変わります。

⑦ガス圧が高い

ガス圧が適正範囲を越えている場合はガスの入れすぎです。エアコンシステムが損傷する恐れがあるため、適正値までガスを抜く必要があります。

しかし、ガスの大気解放は違法なのでガスの回収はプロにお願いするなど適切に処置しましょう。手間がかかるので入れすぎには注意しましょう。

⑧ガス圧が低い

ガス圧が適正範囲に届いていないなら、バルブを開いて引き続きガスの充填を行います。

ガス缶が空になった場合は、バルブを閉じて車両に繋いだクイックカプラーを外し、新しいガス缶に交換して「②各部接続」から始めます。

「HFC-134aガス」と「オイル」の用意

カーエアコン用ガス(冷媒)は、ネット通販でも簡単に手に入ります。

「エア・ウォーター」のガス缶は日本製であり、広く使われている知名度の高い製品なのでおすすめです。

ガスが多く抜けてしまっている場合はオイルも不足してしまっていることも考えられます。しかし、実際はどれだけ抜けてどれだけ残っているかはわからないので、ある程度勘で入れるしかありません。

「デンゲン」のエアコンオイルは、ガスとオイルが一緒に入っているので、ガスと同様の手順で入れることができます。

まとめ

以上のように、カーエアコンガスの補充は意外と簡単にできてしまいます。シーズン中に業者に出すとかなりの待ち時間が発生し、金額も高いです。

チャージホースとエアコンガスを用意するだけで簡単にできるので、ぜひチャレンジしてみてください!

画像出典:https://shopping.yahoo.co.jp