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ブレーキフルードの種類と選び方|DOT4と5.1のおすすめ4選

車の制動に大きな役割のあるブレーキフルード。ブレーキフルードは、ブレーキキャリパー内のピストンを押し出す仕事をしているオイルのことで、ブレーキシステムには必要不可欠な存在です。

このブレーキフルードを選ぶ基準に「沸点」がよくあげられますが、沸点の高さと同じように「粘度」も重要となります。

 

また、街乗りをメインとしている車両であれば、DOT規格のフルードの使用が推奨されており、サーキット用等のDOT規格外のフルードを使っていると、周辺パーツの腐食や劣化を早める恐れがあります。

そこで今回は、ブレーキフルードの選び方すすめのブレーキフルード4選を紹介します。

DIYで交換する方も増えているので、ブレーキフルードの特徴を知っておくと安心ですよ!

 

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DOT規格とは?

DOT規格とは、「Department Of Transportation」の略で、アメリカ交通省で様々な項目から設定、分類されたブレーキフルードの規格です。

現在一般的に使われているのがDOT3,DOT4,DOT5,DOT5.1で、沸点や粘度、主成分で分類されます。昔は1と2もありましたが、沸点が低く性能が劣ることから使われなくなり、DOT3以降が現在の主流となりました。
現在は主に次のように分けられます。

規格 主成分 ドライ沸点 ウェット沸点 粘度(100℃) 粘度(-40℃)
DOT
3
グリコール系 205℃
以上
140℃
以上
1.5cSt
以上
1500cSt
以下
DOT
4
グリコール系 230℃
以上
155℃
以上
1.5cSt
以上
1800cSt
以下
DOT
5.1
グリコール系 260℃
以上
180℃
以上
1.5cSt
以上
900cSt
以下
DOT
5
シリコーン系 260℃
以上
180℃
以上
1.5cSt
以上
900cSt
以下

※ph値は7.0-11.5で共通のため表から割愛。

  • ドライ沸点:新品時の沸点。(吸湿率0%)
  • ウェット沸点:1~2年間使用後を想定したの沸点。(吸湿率3.7%)
  • 粘度:ブレーキフルードの流動性を示す数値。数値が低いほど柔らかく、大きいほど固く流動性が悪い。

DOT3はドライ沸点が205℃以上、・ウェット沸点が140℃以上。

DOT4は、230℃以上・155℃以上。

DOT5/DOT5.1は、260℃以上・180℃以上となります。

また、DOT5.1は名前だけ見ればDOT5の派生のように思えますが、全くの別物です。まず主成分から異なり、DOT5.1はDOT3,DOT4と同じグリコール系であるのに対し、DOT5のみがシリコーン系です。

 

主成分の違い

DOT規格のブレーキフルードには、「グリコール系」「シリコーン系」の2種類あります。

 

DO3,DOT4,DOT5.1の主成分であるグリコール系は、空気中の水分を吸収する性質を持っており、水を遊離させません。そのため長期間使っているとフルードの吸湿率が高くなって沸点が下がります。

グレードの高いDOT4やDOT5.1は、吸湿しても沸点を比較的高く維持できるようになっているので、DOT4以上のグレードではフルードの交換目安は車検毎の2年とされています。DOT3では例え一般道のみの走行でも1年でも交換が推奨されます。

また、塗装は傷めるのでボディにはこぼさないように注意しましょう。

 

一方、DOT5の主成分であるシリコーン系は、DOT規格以外にも一部のレース用、競技車両用として広く使用されています。

特徴としては、塗装を侵すことは無いですが、ブレーキシステムのシールなどゴム類に対しての攻撃性が高く、吸湿性がないため混入した水分は溶け合わずに水滴として残ります。

そのため水分が混入した場合は、水滴が沸騰凍結を起こしてしまう可能性があります。水滴が沸騰するとペーパーロック現象を起こし、凍結するとシール等の部品を傷めます。

 

したがって、シリコン系フルードは総じて寿命が短いとされ頻繁な交換が求められます。例えば、レーシングカーでは1レースごとにフルード交換してしまうので、長期使用後の沸点(ウェット沸点)を意識する必要がなく、ドライ沸点だけに特化したレース専用のブレーキフルードを使用しています。

このように一般車両では扱いにくくありますが、性能は高いので競技車両ではシリコン系フルードが指定されています。

 

ペーパーロック現象とは?

ブレーキを掛けるとブレーキパッドは非常に高温になります。特に、山道やサーキットなどでブレーキを多用する走行をすると、ブレーキパッドの温度は300℃を超えることもあり、そうなるとフルードの温度は200℃にもなります。この熱がキャリパーを通してブレーキフルードに伝わり、沸点を超えてフルードが沸騰すると、オイル内に気泡が生じます。

こうなるとブレーキペダルをいくら踏んでもその気泡がつぶれるだけで肝心のピストンが動かず、ブレーキが利かなくなります。この状態のことをベーパーロック現象と呼びます。

 

よって1〜2年後を想定したウェット沸点も重要となり、吸湿して経年劣化する性質ですので、車にあまり乗っていないからと言って交換を怠ると痛い目を見ます。
このため、吸湿率3.7%時点であるウェット沸点も各グレードの基準となっています。

 

それぞれのグレードの違い

規格 主成分 ドライ沸点 ウェット沸点 粘度(100℃) 粘度(-40℃)
DOT
3
グリコール系 205℃
以上
140℃
以上
1.5cSt
以上
1500cSt
以下
DOT
4
グリコール系 230℃
以上
155℃
以上
1.5cSt
以上
1800cSt
以下
DOT
5.1
グリコール系 260℃
以上
180℃
以上
1.5cSt
以上
900cSt
以下
DOT
5
シリコーン系 260℃
以上
180℃
以上
1.5cSt
以上
900cSt
以下

それぞれの規格を比べると、DOT4はDOT3よりも沸点が高く、単純に優れていることがわかります。

DOT5.1はDOT4よりも沸点が高く、さらに低温でも固くならない粘度特性を持っています。表の粘度(-40℃)を見ると、DOT5.1の数値はDOT4よりかなり低くなっており、低温時でこの数値が高いとABSの作動性に悪影響を及ぼします。(数値が低いほど柔らかく、大きいほど固く流動性が悪い為。)

 

この事から、DOT5.1は寒冷地で積極的に使用されており、特に北欧やカナダなどでは新車時の純正フルードとしてDOT5.1を採用しているところもあります。

どのグレードのブレーキフルードを選べばいいか迷っているのなら、グレードの高いDOT4かDOT5.1から選んでおけば安心です。

 

規格 用途
DOT3 一般車輌(小中排気量)
DOT4 一般車輌(大排気量)、スポーツ走行車
DOT5.1 一般車輌(大排気量)、スポーツ走行車、寒冷地仕様
DOT5 特殊車輌

 

ブレーキフルードは混ぜてはいけない!

グリコール系フルード(DOT3,4,5.1)指定の車両に、成分の違うシリコーン系フルード(DOT5)は絶対に入れてはいけません。グリコール系とシリコーン系のフルードは混ざると分離するため、混用させることは出来ません。

また、シリコーン成分はシールやゴムへのダメージが大きいため、グリコール指定のブレーキシステムに入れると部品を大きく傷めてしまいます。

 

公道を走行する一般車両であれば、ほとんどがDOT3,DOT4,DOT5.1のグリコール系フルードが指定されていると思いますが、車両毎に指定されているブレーキフルードを使用するようにしましょう。

 

DO3,4,5.1のグリコール同士なら混ぜても大丈夫?

例えば、DOT4指定にDOT5.1の上位グレードであれば機能的に大きな問題が出ることはなく、性能の向上が期待できるのでよく行われています。

一方で、DOT4指定にDOT3の下位グレードといった指定よりも低いグレードの使用は、性能低下によりペーパーロック現象の誘発などの危険があるため、推奨されません。

またDOT3とDOT4を混合した場合、性能面においては平均値になることはなく、低い方の性能になってしまいます。交換の際は混合せずに全量交換するようにしましょう。

 

おすすめのブレーキフルード4選

ストリート 山道峠道 寒冷地 サーキット
DIXCEL DOT5.1
KYK BF-4
WAKO’S BF-4
DIXCEL DOT4LV

 

トップクラスの性能!支持率の高いDOT5.1
【DIXCEL−ディクセル】ブレーキフルードDOT5.1

【製品情報】

  • 内容量:1L
  • 主成分:グリコール系
  • ドライ沸点:269℃
  • ウエット沸点:187℃
  • 粘度(100℃):2.17cSt
  • 粘度(-40℃):810cSt
  • pH値:7.49

DIXCELブレーキフルードDOT5.1は、高性能フルードでありながらコストパフォーマンスに定評のある人気製品です。利用者が多く評判の良い製品で、価格もリーズナブルなのでDOT4からDOT5.1へ切り替えるという方も増えています。

 

DOT5.1はウェット沸点が高く、長期使用で吸湿した際も高い性能を維持します。また、低温時の流動性に優れており、常温での街乗りはもちろん寒冷地でも安定した能力を発揮します。

山道や峠道のようなブレーキ操作が多くなる際にも安心して走行でき、さらにサーキットでの愛用者、リピーターも多いマルチなフルードです。

 

国産車から輸入車まで幅広く対応し、寒冷地での最先端ABSと相性の良いトップレベルのブレーキフルード。

みんカラパーツオブザイヤーでは、2022年ブレーキフルード部門で第二位に輝いています。国内有名ブランド品といった安心感からも選ばれているおすすめの製品です。

 

◆使用者の感想

  • 高性能で良心的な価格!街乗りのみであれば宝の持ち腐れであるが、たまに峠道を走るので安心のためにDOT4から変えました。DOT4と同じ交換頻度でいいのも嬉しいです!
  • 安心のブランドで周りで使ってる人も多いです。他社のDOT5.1は価格が倍以上するものもあるのでものすごくお得。サーキット走行で頻繁に交換するので助かります。高級フルードと比べても大差ないです。
  • 寒冷地で使うなら、沸点や粘度がどうとか考えずにこれを入れておけば間違いない。問題を全てをクリアした最高のフルードだと思う。
  • DOT5.1のフルードではDIXCEL以外の選択肢は必要ないと思える。安くて品質も確か。ずっと使っているが問題が起きたことは一度もない信頼できる製品。
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安心の実績と高コスパで人気のDOT4
【古河薬品工業-KYK】ブレーキフルードBF-4(DOT4相当)

【製品情報】

  • 内容量:1L・500ml
  • 主成分:グリコール系
  • ドライ沸点:260℃以上
  • ウエット沸点:155℃以上

古河薬品工業 ブレーキフルードBF-4は、安価ではありますがJIS規格とDOT規格に適合した高沸点を有する安心して使えるブレーキオイルです。

街乗りにはピッタリの性能で、評価は高く多くの人に選ばれている製品です。

 

内容量は1Lと500mlがあり、フロントのみやリアのみといった部分的な交換やバイク用に、500mlでの販売はありがたいです。

安くて品質のいいフルードをお探しなら、性能が高く実績のある古河薬品工業BF-4がおすすめです。

 

◆使用者の感想

  • 安価でも性能が安定していておすすめ。普段街乗りしかしないなら高価なフルードは必要ないのでこの価格はありがたい。DOT4ではNo.1のコスパです。
  • 老舗メーカーの定番商品。昔から車にバイクにと使っていますがノートラブル。高価なフルードとどこが違うの?という感じです。このぐらいの価格のフルードをまめに交換する方が安心ですね!高いものだと頻繁に交換するのがもったいなく感じるので。
  • 安くて量も多い。純正品と大差ないフィーリングです。劣化が早いということもなく普通に使えます。峠を攻めたりサーキット走行などしない限り全く問題ありません。

 

スポーティでダイレクトなタッチ感
【WAKO’S】ブレーキフルードBF-4

【製品情報】

  • 内容量:1L
  • 主成分:グリコール系
  • ドライ沸点:265℃
  • ウエット沸点:170℃
  • 粘度(100℃):2.2cSt
  • 粘度(-40℃):1370cSt
  • pH値:8.5

ワコーズ BF-4は、粘度が高めのカッチリした印象を受けるブレーキフルードです。ストリートはもちろんのこと、山道、峠道の走行にも適しており、サーキットでの使用者も多いです。

 

数々のレースで実績があるワコーズブランドということで、その信頼性と安定性の高さからも選ばれています。

ダイレクトなタッチ感を好む方に、おすすめのフルードです。

 

◆使用者の感想

  • 他のDOTO4とは違いがはっきりと分かり、ブレーキの踏み込みがカッチリします。値段はそこそこしますが、ワコーズが好きなのと信頼できるので使っています。
  • 固めのフルードのようで純正からの交換で多少タッチがよくなったかな。ストリートで飛ばすこともないのでオーバースペックではあるが信頼のワコーズブランドということで使っています。
  • 添加剤でもお世話になっているWAKO’Sで、実績があるので選びました。WAKO’S BF-4ならDOT4相当といえど、サーキットでも十分な性能です。

 

電子制御搭載の最先端国産、輸入車向け
【DIXCEL】ブレーキフルードDOT4 LV( Low Viscosity[低粘度])

【製品情報】

  • 内容量:1L
  • 主成分:グリコール系
  • ドライ沸点:267℃
  • ウエット沸点:172℃
  • 粘度(100℃):2.10cSt
  • 粘度(-40℃):675cSt
  • pH値:8.53

近年のABSやESP付きの輸入車には、DOT4LV(CLASS6)規格のブレーキフルードが使用されており、DIXCEL ブレーキフルードDOT4 LVは、それに対応したブレーキフルードです。

[CLASS 6とは?]
低温下でもABS等の電子制御装置が安全、確実に作動するよう、低温時の粘度を重視した国際規格。

 

最新のABSやEPS搭載車は、電子デバイスが細かくブレーキを制御しており、粘度の固いフルードではこの電子制御に唐突感が生まれ不快に感じてしまいます。

[ABSとは?]
急ブレーキ時にタイヤのロックを抑えるシステム。

[ESPとは?]
横滑り防止装置。カーブなどで車両が不安定な状態に陥った際、ブレーキやエンジンの挙動を自動で制御し、瞬時に車両姿勢を安定させて横滑りやスピンを防止するシステム。ABSと連動して車両の安定した走行を補助する。

 

このようにセンシティブに作動する最新の電子制御が搭載された国産・輸入車には、このDOT4LVが最良です。低温時重視というだけで、当然ながら常温域でも安定した性能を発揮するので安心です。

 

◆使用者の感想

  • 最新の輸入車には必須のブレーキオイルです。色々探しましたがDIXCEL製が価格面と性能とのバランスがよかったです。今後電子デバイス搭載車が増えてくるので、これからもお世話になります。
  • 値段もお手頃で品質も素晴らしい!純正オイルと違いはなく、違和感はありませんでした。ネットで簡単に手に入るのでありがたいです。
  • なかなか置いている店が少なく、ネットでディクセルのフルードが安く買えて助かりました。フィーリングも良く、純正品と違いは分からないほどです。

 

画像出典:https://www.amazon.co.jp/

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