新しいベアリングを挿入する際、当て金として古いベアリングや木材、ソケット等を使う方が多いと思います。
しかし、それらを治具にしてベアリングを叩き込むと、せっかく用意した新品のペアリングの破損や、ハウジング(母材)に傷がついてしまう可能性が高いです。
そこで今回は、ベアリングを均等に打ち込むための専用工具ベアリングレースシールドライバー・ベアリングシールインストーラーのおすすめ品を紹介します。
プロは必ずこの手の専用工具を使用します。自分で交換するというDIYユーザーにも是非使っていただきたい工具です。
ベアリング打ち込みに専用工具を使うべき理由
ベアリングレースシールドライバーは、プレスなどの油圧機器を使用せずにベアリングをハウジング(対象物)に圧入することができます。
ベアリングに合ったプレートを選択し、ハンドルに取り付けてハンマーで叩いてベアリングを打ち込みます。この工具を使用するとこで、ベアリングを均等に挿入することが出来ます。
ベアリング交換時に、同じサイズのベアリングや適当なソケット(ボックス)を当て金として使用した場合、ベアリングに傷が付いて性能を落としたり寿命も縮めてしまう恐れがあります。
また、木材を使用してベアリング内に木クズが紛れ込んでしまうと、こちらも性能の低下を招きます。
そしてそれらの適当な治具で打ち込んでいるときに、治具がずれて画像の「シール」部分に当ててしまうと、内部のグリスの漏れとベアリング内部へ異物の侵入を許してしまいます。
これでは苦労して新品に交換した意味がなくなってしまいますよね?専用工具を使って均等に打ち込まないとこのようなリスクが出てしまうので、プロは必ずベアリングドライバー等のツールを使用します。
DIY整備をするにしても、後々のトラブル防止のためにベアリングインストールツールの使用をおすすめします。
ベアリング打ち込み専用工具おすすめ2選
ベアリングを交換するのはとても大変です。ベアリングに行き着くまでに様々な分解作業があり、ベアリングの抜き取りに苦労される方も多いでしょう。
そこまで頑張ってきたのなら、最後まで正確な作業をして欲しいので、この2つの工具を紹介します。
ベアリングレースシールドライバー 17pc
【製品情報】
- サイズ:10-12、12-14、14-16、15-17、16-18、18-20、20-22、22-24、25-27、28-30、30-34、32-36、35-40、38-42(φmm)
- ハンドル:3本
- 材質:アルミニウム合金
ベアリングレースシールドライバー17pcは、14種類のアタッチメントと3種類のハンドルのセット商品となります。
べアリングのサイズに合ったアタッチメントを選び、ハンドルに取り付けてハンドル後部をハンマーで叩きます。叩き込むことで、ベアリング・オイルシール・ベアリングレースを均一に圧入でき、アルミ製なので対象物に優しいです。
サイズごとに使い分けする豊富なアタッチメントで10~42(φmm)のベアリングに対応でき、便利な収納ケース付きで価格はリーズナブル。仕事用だけではなくDIYにもピッタリな製品です。
◆使用者の感想
- ベアリングの打ち込みにはやはり専用工具を使うべき。今までは外したベアリングやソケットで無理に打ち込んでいたが、このベアリングレースドライバーだと確実なだけでなく作業が楽。この価格なら買う価値あり!
- アタッチメントの種類が豊富で、バイク整備ならほぼ間に合う。アルミ製なのでベアリングを傷めずに作業ができるが、強く叩きすぎるのはダメ。もちろんプラハンを使いましょう。品質、価格、作業性といった全ての点でおすすめ!
- 安くて助かる!DIYの強い味方!専用ツールを使うと楽に圧入できます。アルミなので耐久性はそこまで期待できませんが、素人整備には十分です!
- バイクのステアリング、ホイールのベアリングに使用。簡単に打ち込めました。アルミ製なので使用頻度が高いと強度的に不安ですが、たまにしか使わないホビーユーザーには必要充分!値段も安いし満足!
【STRIGHT】ベアリングレースインストーラー
【適応ベアリングサイズ】
- 内径(φmm):12、15、17、20、25
- 外径(φmm):30、32、35、37、40、42、47、52
【適応ベアリング品番(参考)】
16004、6002、6003、6004、6005、6200、6201、6202、6203、6204、6205、6300、6301、6302、6303、6304、6804、6805、6903、6904、6905、16002、16003、16005
ストレート ベアリングシールインストーラーは、ベアリングの打ち込みに使用する専用工具です。
段付きのアタッチメントを採用することで、ベアリングの外輪(アウターレース)のみを的確に叩くことができます。
また、内輪(インナーレース)をガイドとして使用するため、ずれることなく正確な打ち込みができる優秀なインストーラーです。
ハンドルはアルミ製ですが、アタッチメントは鉄製なので強度が高く、安心して長く使えます。
◆使用者の感想
- アルミ製のベアリングドライバーが多い中で、アタッチメントが鉄製なのが購入の決め手となりました。このツールひとつあればほとんどのベアリングに対応できます。精度も高く、均一にベアリングが圧入できました。
- 内輪のガイドが秀逸で、ハンマーで叩いたときもずれないので気に入りました!3000円の普通のベアリングドライバーと迷いましたが、後悔したくないなら始めからこっちを買っておくことをおすすめします!
- インナーレースも押さえているので、ホイールベアリングの打ち込み時に、スぺーサーカラーが当たってインナーレースがずれることがない。とても使いやすい工具!
- 内輪のアタッチメントでガイドしてくれるので、素人でも簡単に圧入できる。鉄製でしっかりした造りをしており、叩いてもひしゃげることがないので長く使える!年に数回程度の自分にとっては一生ものの工具になりそう。
まとめ
ベアリングの多くは、重要な箇所に使われており、破損すると事故に繋がることもあります。異常(異音など)を感じたらすぐに確認が必要です。
そして、交換が必要になったのなら、専用工具で正しく組み込むことが大事です。
ベアリングドライバーを使って、綺麗にベアリングを組み入れましょう!
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