暗電流は、手持ちの電流計やサーキットテスター(デジタルテスター)でも、簡単に測定できます。
暗電流を測定するのに一番簡単な方法は、暗電流対応のクランプメーターを使うことですが、値段が高いのでわざわざ買おうとは思わないですよね?
そこで今回は、電流計やサーキットテスターで簡単安全に暗電流を計測できるアダプター、暗電流測定用テストリードを紹介します。
暗電流
暗電流とは、キーを抜いて普通に駐車している状態でも、時計やカーナビ、オーディオ、ECU、ドライブレコーダー等を保持するのために、バッテリーから常時流れている電気(待機電流)のことを言います。
暗電流が高くなると、普段あまり乗らない車は数日でバッテリーが上がってしまうこともあるので注意が必要です。
また、稀に電装品の不具合で暗電流が異常に高くなることがあるので、正常値と比較するために定期的に測定しておくと安心です。
サーキットテスターだけで暗電流は測れる?
サーキットテスターでバッテリーの電圧を測るのは簡単ですが、暗電流はどうでしょうか?
実は普通のサーキットテスターだけでも、暗電流を測ることは可能です。
しかし、テスターのリード棒がバッテリー端子から一瞬でも離れると、時計やナビの設定、ECUのメモリーは消えてしまいます。
そのような危ない橋を渡らなくても、今回紹介する1000円程度のツールを使えば、メモリー消去のリスクは大幅に減少します。
【STRAIGHT】暗電流測定用テストリード
【製品情報】
暗電流測定用 テストリードは、ECUやナビゲーション、時計等のメモリーを消さずに車両の暗電流(待機電流)の測定をするためのテストリードです。
- 全長:約50㎝
- 適応ターミナル:細径(B端子)/太径(D端子)
バッテリーのマイナス側ターミナルを外す前に、バッテリーのマイナス端子とマイナスターミナルの間に本品アダプターを接続する事で、回路を切らずに電流測定が可能になります。
Y字クランプは、先端側でB端子、根元側でD端子というようにどちらでも使えるようになっています。挟み込みが緩い場合は、少し閉じるなどして調整しましょう。
■使い方
【用意する物】
- 本品(暗電流測定用テストリード)
- 「mA」を測定できるサーキットテスター、または電流計。
- 10✕12(㎜)のメガネレンチ(バッテリーターミナルのナットを緩めるのに使用。10㎜が多いが、稀に12㎜がある。)
エンジンを停止後、ルームランプやライトなどの電装品が全てOFFになっていることを確認する。エンジン停止直後はスタンバイ状態であるため、電流が多めに流れている事があるので、15~20分程度放置してから作業を始めます。
- マイナス端子ターミナルのナットを緩める。
※緩めるだけで絶対に外さない。外すと電流が途切れるため、各種メモリーが消えます。
- 本品のY軸クランプを、①で緩めたターミナルの下からバッテリー端子に差し込む。細径(B端子)なら奥まで差し込む。
※後に、ここが外れると電流が途切れるので、確実に差し込んでおく。
- 本品のワニ口クランプを、マイナスターミナルに噛ませる。
※バッテリー端子からターミナルを離さないように、気を付けましょう。
- 本品中間にある、ヒューズホルダーのキャップを開けておく。
- ヒューズホルダー内の端子に、テスターのリード棒を差し込む。極性は+―どちらでも大丈夫です。―の場合は、テスターの表示が「―A」となるだけです。
※大きい電流が流れた場合、「mA」レンジではテスターのヒューズが飛んでしまう恐れがあるため、最初の計測は大きいレンジ「A」に合わせて測定しましょう。
- マイナスターミナルをバッテリー端子から外す。
※本品で通電を保っている状態なので、ワニ口クランプとY字クランプがそれぞれの接続部から外れないように気を付ける。
- テスターに暗電流が表示されるので読みとる。
- 0.5A以下であればヒューズが飛ぶこともないので、正確な数値を見るためにレンジを「mA」に変える。
出典:https://www.straight.co.jp/
◆使用者の感想
- 暗電流テスターは個人で買うようなものでもないので、こういう安価で便利なアダプターを出してくれるのはとてもありがたい!
- 過去にサーキットテスターでビクビクしながら暗電流を測った記憶が蘇ります。この道具を使えばメモリー消去の恐怖はなく安全に測定できますね!
- 暗電流が気になったが、デジタルテスターしか持っていないので検索したところ、この製品を見つけました。使い方も簡単で、簡単B端子とD端子のどちらでも使えるので、軽自動車とセダンの両方に使えてよかったです。
- 他社の同じような製品よりも安くて使い勝手がいいです!自作しようとも考えたが、この値段なら買った方がいいですね。
こちらは、シンプルで使いやすいサーキットテスターです。
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