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ノギスとピッチゲージの使い方|ボルト・ナット・ネジ山の測定方法

自動車やバイク整備をしていると、ボルト・ナットのサイズや各種パーツの「長さ」「幅」を測定する場面は多く、ノギスの使い方は基本となります。

また、ネジ山修正に使うタップ・ダイスを使用するなら、ピッチゲージを使って「ネジピッチ」を測定する必要がます。

 

そこで今回は、測定ツールの入門「ノギス」と「ピッチゲージ」の使い方を紹介します。

整備作業に限らず、日曜大工やDIYでも必ずと言っていいほど必要になるツールなので、ひとつは持っておきましょう。

 

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ノギスの使い方【パーツの名称】

ノギスは、対象物の「長さ」「幅」「深さ」を測定するツールです。どんな道具か想像できる人は多いでしょうが、正しい使い方、目盛りの読み方はご存じでしょうか?

定規やメジャーなどでは測ることが難しい、物の内径や外径の測定も、ノギスを使えば簡単に測ることができます。

 

各部の名称は次の図のとおりです。

出典:jp.tech.misumi-ec.com

①外側用ジョウで外径測定

②内側用のジョウで内径測定

③主メモリの先端(ステップ)で段差の測定

④デプスバーで深さの測定 

この4パターンの測定を、ノギス一本で行うことが可能です。直定規を使うよりも正確に測れて便利です。

それでは、それぞれの測定例を見ていきます。

 

①外径の測定

外径測定時は、外側ジョウで対象物を挟み込んで保持します。

スライダーに指を置き、斜めにならないように気を付けてまっすぐに挟み込みます。

  • 使用レンチを調べる時に、ボルト・ナットの外径を測る。
  • 必要なワッシャーを調べる時に、ボルトの太さを測る。

 

②内径の測定

内径測定時は、内側ジョウで対象物を押し広げるようにして保持します。

外径測定と比べて、ジョウの当て方が難しいので斜めにならないように注意しましょう。

  • 穴やパイプの内径を測る。
  • 使用するキーレンチを調べる時に、キャップボルトを測る。

 

③段差の測定

段差の測定時は、ステップと移動する方の内側ジョウで押さえるように保持します。

これは④のデプスバーを使用しても測定が可能ですが、ステップの面が広いので安定した測定ができます。

 

④深さの測定

深さの測定時は、主尺の端を対象物に立てて、デプスバーを穴や溝の底に届くまで伸ばします。

主尺の端をまっすぐに対象物に当てることが大事です。

  • タイヤの溝を測る。
  • ボルトの入るネジ穴の深さを測る。

 

ノギスの目盛りの読み方

ノギスの目盛りには、本尺目盛(主目盛)副尺目盛(副目盛)があります。この2つを足した数が対象物の長さになります。

本尺目盛は、一の位以上を読む目盛りです。

副尺目盛は、少数第一位を読むための目盛りです。

 

ミリサイズであれば基本的には本尺目盛だけ読めば問題ありませんが、インチサイズでは9.5mmや12.7mmなどの半端な数字になるので、副尺目盛の読み方も覚えておいて損はないです。

 

「目が悪くてこんなに小さい目盛りは見えない!」という方にはデジタルノギスがおすすめです。最後に商品紹介しています。

参考例を用意しましたので、それぞれ見ていきましょう。見えにくかったらすみません。

 

本尺目盛の読み方

上の図では本尺目盛は【2】の位置で、副尺目盛は【0】の位置でピタリと合っています。

なので、これは【20㎜】と読みます。

 

副尺目盛の読み方

次の図では少しずれていて、【2】より大きいですよね?

この場合は副尺目盛に注目しましょう。

副尺目盛の中で、本尺目盛と目盛線がまっすぐ一本の線になっている箇所を探します。今回は【4】の位置で一直線になっていますので、これを【0.4㎜】と読みます。

なので、【本尺目盛20㎜】と【副尺目盛0.4㎜】を足して【20.4㎜】となります。

 

目盛りの読み方は、「外径・内径・段差・深さ」のどの測定でも共通です。慣れれば簡単に読めるようになるので、頑張って覚えましょう!

 

測定した数値が半端な数字だった場合、それはインチサイズの可能性があります。

例:12.7㎜ = 1/2インチ

mm⇔インチ換算表|ソケットレンチのインチ工具もこれでバッチリ!
インチ工具選びに役立つ、ミリサイズからインチサイズへの換算早見表を用意しました。インチをミリで言うと何mm?といった時に便利です。

 

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例題を解いてみよう!

それでは例題を出しましたので、目盛りを読んでみましょう!

 例題1. 

 

答え:53.5㎜

 

 例題2. 

 

答え:35.1㎜

 

 例題3. 

 

答え:68.7㎜

 

ピッチゲージ

ノギスの使い方を覚えたなら、次はピッチゲージです。

ネジピッチを測りたいときにとても便利なツールなので、ノギスと合わせて持っておくべき道具です。

 

使い方は非常に簡単で、写真のようにギザギザが付いた板が複数収納されています。このギザギザのどれかが、ボルト・ナットのネジ山にピタリと合うようになっています。

 

上の写真が、実際にボルトに当てている様子です。ピタリと合っていますね。見えにくいですが、それぞれの板にはサイズが印字されており、上の写真の場合は1.25となっていますので、このボルトのネジピッチは【1.25㎜】ということが分かりました。

ボルトのネジ径はノギスで測ると【8㎜】でしたので、このボルトのサイズは【M8×1.25㎜】ということです。

 

ネジ山修正を行う際や、リコイルやタップダイスを購入する時にも、ネジ山のサイズ測定にピッチゲージは必要不可欠です。

 

ピッチゲージにはミリ用インチ用とがあります。

ミリサイズのネジピッチは、「ネジ山とネジ山の間隔が何mmか」で表します。

インチサイズのネジピッチは、「1インチの間に何山あるか」で表します。

 

測定方法が全く異なるので、間違わないように注意しましょう。

 

商品ページ

ノギスにも色々なサイズがあります。ボルト・ナットのサイズ測定程度でしたら100㎜のコンパクトなものが使いやすいです。

しかし、汎用性が高いのは150㎜なので、少し大きいですが迷ったなら150㎜でいいでしょう。

 

また、目盛りを読む必要がないデジタルノギスも人気が高いです。

操作も簡単で、液晶も大きいのでとても便利です。

0.01mmまで測れるものや、インチサイズ測定切り替え可能など、便利な機能付きの製品があります。

 

【ノギス・デジタルノギス】売れ筋ランキング

【Amazon】

 

とても安いピッチゲージですが、これで十分です。

この値段なのでノギス購入時に合わせて購入することをおすすめします。必ず役に立ちますよ!

 

まとめ

様々な測定ツールがありますが、まずは基本中の基本であるノギスを使いこなせるようになりましょう。

DIYで使うなら、高価なものでなくても安価なプラスチックノギスもあります。

使う場面の多い道具なので、工具箱にひとつ入れておきましょう。

画像出典:amazon.co.jp

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