錆び付いたり、固着したりでなかなか外せないボルト・ナット。
さらには「ズルッ」と工具が滑ってしまい、ボルト・ナットの角が丸く潰れると、もう普通の工具ではどうしようもありません。
この角がなめたボルト・ナットを外す専用の工具は色々ありますが、今回は狭いスペースで使いやすいメガネレンチタイプ、【STRAIGHT】エキストラクターリングレンチを紹介します。
【ストレート】エキストラクターリングレンチ
ストレート エキストラクターリングレンチは、メガネ部の特殊形状により、ボルト・ナットの角が損傷していても締緩することができるメガネレンチです。
この特殊形状のエッジが、ボルト・ナットの面を押さえるので、角が丸くなっていたとしてもしっかりと回すことができます。
エキストラクターリングレンチの特徴
上の写真のように、角ではなく、ボルトのそれぞれの面にエッジが刺さるように押さえています。
この形状を見て気づいた方もいるかも知れませんが、緩める方向(左回転)に回すと、エッジは3箇所しか効いていません。
この工具の面白いところは、締め方向(右回転)にも使えるところです。
「締め」と「緩め」のどちらにも使える
角のなめたボルト・ナットを外すことを目的とした工具(エクストラクターツール)は、一般的には緩め方向のみに使うものが多いですが、エキストラクターリングレンチでは締め方向にも使用できるのが特長です。
これにより、通常の締め作業はもちろんのこと、逆ネジが出たときでも安心です。
ゆえに、このエキストラクターリングレンチは、なめたボルト・ナットを外すだけでなく、通常の締緩作業にも使うことができます。
むしろ、ボルト・ナットの角がなめると心配な箇所では、このレンチを使って締める方がボルト・ナットのダメージを抑えられるので有効だと考えます。
ソケットタイプのエキストラクターツール
なめたボルト・ナット用の工具としては、ナットツイスタ(トルネードソケット)といったソケットタイプの工具が有名です。
なめたボルトはほぼ外せるという確実性の高い製品であり、サイズも豊富なので使い勝手がいいです。
普段はナットツイスターを一番におすすめするのですが、ソケット型という形状上、狭い箇所では使いにくいといった問題があります。
メガネレンチしか入らないような狭いスペースでは、エキストラクターリングレンチが重宝するので、ナットツイスターと使い分けすると対応できる幅が広がります。
◆使用者の感想
- ブレーキのエア抜きでいつも使っています。しっかり締め付けでき、次回交換時も安心して緩めることができます。バイク整備用に全サイズ揃えました!
- メガネレンチでボルトの角を潰してしまい、ナットツイスターは入らない場所だったので困っていたところ、こちらを見つけました。値段が安くて半信半疑でしたが、驚くほど噛み込みが良く、簡単に外すことができました!
- 錆で角の無くなったボルトにもしっかり噛んでくれ、なんとか外すことが出来ました!ソケットが届かない位置だったので大助かりです!
- 錆びて固着したボルトも外せました。外したボルトを見ると、エキストラクターの突起が刺さったところが潰れていたので、かなり効果があるのだと感じました。
製品紹介ページ
ストレート エキストラクターリングレンチは、現在3種類販売されており、価格は1,000円前後と、コストパフォーマンスはかなり高いと評価しています。
この価格なら、とりあえず3本全て買っておいてもいいですね。
- 8✕10
- 12✕13
- 14✕15
通常のメガネレンチではあまり見ない組み合わせです。サイズもまだまだ少ないので、今後さらにラインナップが増えることを期待しています。
エキストラクターリングレンチ 8✕10(㎜)
【製品情報】
- サイズ:8×10(mm)
- 全長:173mm
- オフセット:45°
- 重量:50g
エキストラクターリングレンチ 12✕13(㎜)
【製品情報】
- サイズ:12×13(mm)
- 全長:210mm
- オフセット:45°
- 重量:100g
エキストラクターリングレンチ 14✕15(㎜)
【 製品情報】
- サイズ:14×15(mm)
- 全長:235mm
- オフセット:45°
- 重量:120
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